インターネットの直し方(簡単編)
実際にあったインターネットに繋がらない話
今日もネットワークの修理に勤しむ私めですが
ユーザーからの申告「インターネットができない!業務ができない!」の悲痛な叫び声を背に現場に到着
何台もあるPC、数多くのハブ、どういうルートでインターネットに出て行っているのか?
事務所内に点在するネットワーク機器のどこで障害が発生しているのか?
もう考えるだけでいやになりますね
でも
よく考えるとインターネットに繋がるなんて単純に言えばこう言う事
めっちゃ簡単な図(笑)
要はこのうちのどこかで障害が起こっているって事
こう考えると少しは解りやすい
機器が目に見えないから分からないだけで可視化できればこっちのもの。
あとは
「ここまではOK」と切り分けていけばいいんです
まずは末端のPCから
ユーザーのPCを借りてDos窓立ち上げて「ipconfig」と打ち込む
すると
そのPCのIPアドレスが表示されます
169.254.xxx.xxx は「APIP」と言うipアドレスで
DHCPサーバからIPアドレスがもらえなかった時にPCが自分で設定するアドレスです
もう障害の原因はわかりました
IPアドレスがもらえないからインターネットできないのです。
さて
証拠を残すため持参したノートPCを立ち上げてLANケーブルを差してネットワークキャプチャする
このように「DHCP Discover」が飛び回っている
これはPCがIPアドレスの要求をネットワークに出すパケット
通常ルータは「DHCP Discover」を受け取るとIPアドレスを払い出すのだがそれがされないので各PCからIPアドレスの要求が出まくっているのがわかります
さてさて
次はなぜIPアドレスがもらえないのか?を考えます
このユーザーのネットワークではIPアドレスを払いだしているのは・・・
ルータです
このユーザーではルータがDHCPサーバの役割も担っています
そこで
ノートPCをルータの所に持って行き
全てのLANケーブルを外して自分のノートPCだけルータに差します
すると
やっぱりIPアドレスがもらえない
つまり
ルータがIPアドレスを払い出さないのが障害の原因なんです
では何故ルータがIPアドレスを払い出さないのか?
その理由を探るためルータにログインします・・・が
ルータがIPアドレスを払い出さないのでノートPCにIPアドレスが設定されません
そこで固定IPアドレスにしてルータにログイン・・・できない・・・
pingの応答はあるけどルータのログイン画面が開かない・・・
駄目だこりゃ・・・
って事でルータリセットです
ルータが再起動するとIPアドレスが正常に払いだされました。
キャプチャするとこれ
DHCP Discoverの要求に対して
DHCP Offerをちゃんとルータが返して
DHCP RqestをPCが返し
DHCP ACKで終了しています
ルータにもログインできて復旧です
よくあるのが「とりあえずルータリセットするか」
って話
結局今回はそれでも直るんですが、原因と過程を結果を見せてあげないとユーザーは納得しないので、必ず原因を突き止めて証拠を残すようにしています。
ただ、今回最終的になぜルータがDHCPを払いださなくなったのか突き止めていないのですが、
それは、また次回のお話で・・・