インターネットの直し方(驚異の無線LANループ)
無線LANがループするの?します。特定の条件で・・・
いつものように「インターネットが使えない」との連絡を受けて現場に到着。
ユーザーから開口一番
「ルータをリセットしたけどダメだった」と言われる
連れていかれるまま見せてもらったのが光ケーブルが入っている白い物体
ん~・・・
それルータじゃないです・・・
ONUです・・・
あんまそれリセットしても関係ないんですが・・・
ま、そんな事言っていてもしかたないので調べるとルータのLANポートがものすごくフラッシングしている。
「こりゃループかな?」
ルータ配下のコアハブも全ポートがめちゃフラッシングしているので一本一本抜いていってパケットが大量に送られてきているLANケーブルを特定してさらにその配下のハブを見に行く。
その繰り返しでついに大量のパケットを送り出しているLANケーブルを発見してたどっていくと・・・
この無線LAN親機にLANケーブルをさすとループ状態になってネットワークが落ちると判明。
「ん?なんで?」
無線LANルータに他のLANケーブルはささっていないし、スイッチを見るとAPモードで動いているようだ。
こんな感じで無線LAN親機からはスマホとか無線LAN内蔵のPCしか接続されていないはずなのでこの先でまたLANケーブルがささっているなんて考えられないのだが?
ユーザーに無線LANの用途を聞くと、ここにはショールームがあってそこで社員がタブレット端末を使うために設置したそうだ。
そして今はタブレットは全部電源を切ってあると言う。
しかし、どう考えてもこの無線LAN親機の無線側からパケットが大量に送られてきているのだが・・・
そこでショールーム内をくまなく探しまわり何か怪しい機器がないかを見て回ったのだが。
こう言う時は無線の先なんて目で見えないから大変なのである。
有線LANならLANケーブルを追っていけばなんとか先を見つけられるのだが、相手は無線である。
ワカンネ~┐(´∀`)┌
とにかくそれっぽい所を探しまくるが何も発見できない・・・
そんなときにショールーム受付の女の子が一言
「そう言えば、ひかりテレビが前からおかしいんですが・・・」
ん!なにそれ?「ひかりテレビ?」
ショールームにおいてあるテレビモニターが電源入っていなかったから気付かなかったが、それは「ひかりテレビ」の端末だそうだ。
「ひかりテレビ」と言えばインターネット回線を使ってテレビ番組を受信している機械じゃないか。
「ひかりテレビ」のケーブルをたどるとそこにも無線LAN親機が・・・
つまりこう言う事?
でも別に無線LAN親機がふたつあってもループにはならないだろうし?
ん!
違う!これ親機じゃなくて無線LAN子機じゃないか!?
よく見ると「ひかりテレビ」に付いている無線LANの機械は親機じゃなくて子機なのだ!
「ひかりテレビ」は無線LANで動いているのだ。
そしてこの無線LAN子機にはLANポートがついている。
これは無線LANを有線LANにするコンバータだ。
この無線LAN子機にささっているハブからの有線LANケーブルを抜くとピタリとループが収まった。
つまり
本来こう言った接続であるべきなのだが
この無線LAN子機に親機と同一ハブからのLANケーブルがささっていたため無線経由ででネットワークループが発生していたのでした。
わかってしまうとなんて事もない現象なんですが、無線LAN有線LANコンバータなんて見たことないし(そうでもないのか?)無線LANの先に何が接続されていてどこにあるのかは、たとえ無線LAN親機にログインしても分からないので・・・
LANケーブルと空きポートを見つけたら、とりあえずさすのをやめてください!!